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欲望の法則 - 2008.03.22 Sat

「欲望の法則」
(1987/Spain/La Ley del deseo/Law of Desire )


lawof07.jpg


恋人との関係に行き詰まりを感じ始めた映画監督・パブロ。
ある日偶然出会った美青年・アントニオと一夜限りの関係を持ったことから、彼の人生は奇妙な方向へと転がり出していく。
スペイン映画界の鬼才、ペドロ・アルモドバル監督が描く愛憎劇。
(「DVD NAVIGATOR」データベースより)


<my 未見の 『ゲイ映画』 秘密リスト> の上位に挙がっていたこの作品。(なんだそれ?!)
が、この年代のアルモドバル作品って、なかなかレンタルで ないのよねえ。
今回 TSUTAYA 六本木店で借りました。 VHSっす。
(このテが充実してるのは、場所柄(?)新宿店ですが)

なんだか ゴイス な作品だった・・・。




冒頭、撮影現場の風景、部屋に若い男が一人。
指示の声。

――服脱いで
  あ、下着はそのままでいいから

――はい、次、ベッドに寝て、下着脱いで、
  自分の感じるところを触ってみて


たいしたメンズじゃないんだけど、なにやらエロい雰囲気です。
この後、四つん這いになって後ろいじって、だとか、
いろいろ・・・(後、自粛・・・)

これは劇中劇であり、この映画の監督 パブロ・キンテロ が主人公。
有名人。魅力的で、下半身ユルユルの不良オヤジ。

若い恋人、フアン とは倦怠期。
フアンはしばらく国に帰るという。

lawof06.jpg
このフアンくん、キュートで甘え上手なタイプ。 ラブリー☆

国から、葉書を送って来た。

――これが前に話したボクのお気に入りの灯台だよ。 
  夜明けがステキなんだ。


受け取ったパブロは、

――もっと愛情のこもった手紙が欲しかった。
  俺が見本を送るから、サインして送り返してくれ


んまあ、なんて イヤミなオヤジ!
パブロは、つい脚本でも書いているつもりになって、調子こいて手紙をタイプする。
でも、フアンはそんな彼のこと、よくわかっているのね。サインして送って来た。

このエピソード好きなのよ。
このバカらしいエピソードが、布石になっているのがわかるのはずっと後のこと。

フアンとこんなやりとりをしながら、下半身がユルいので、ある夜、声をかけてきた青年 アントニオ(バンデラス)と寝てしまう。

このメイクラブシーンがエロい!
まだ若かったのね、ペドロ・アルモドバル=ペド美ねーさん 大暴走!

――キスが下手だな
――じゃあ教えて
――いいとも


と、オヤジ、ねちっこいキスにもつれ込み、
バンデラス あられもない体勢で
――僕、初めてなんだ・・・あ、ムリ

汗に濡れた二人の胸毛が・・・げほげほ

ギザ ヤバス!

lawof01.jpg

この作品、最近のペド美作品の洗練されたところは全くなく、手触りが粗いかんじ。
それがこのメイクラブシーンにも表れていて、ペド美 やりたいことガンガンやってるわあ。
バンデラスもブレイクの前だから、己れ捨ててるし。

そう、冒頭の撮影シーンから、ボカシ連発で、久々にこんなにボカシを見たなあってかんじ。
今のペド美だったら、もう少し抑えた演出をしていると思うわ。
といっても、この作品のボカシって、日常生活の、着替えをしたりとかの無造作なシーンも多く、他意はないんだよね。こういうの、今だったらOKだと思う。

よく考えるとこのシーン、それほど長いわけではないんだけど、茶の間のビデオで見ていて、いきなりキタのであせってしまって・・・。あ、もちろん、一人で見てたんだけどさ。
ここから、自分の部屋に移動してゆっくり見た。

この作品、ペド美らしく、脚本がなかなかよく出来ている。
伏線の張り方がうまいのよね。

アントニオが(ストーカーゴコロで)ひそかに買った パブロとおそろいのシャツ。
前述の手紙=パブロが創作した ”かっこいい” ラブレター フアンのサイン入り
これをアントニオが見てしまい、嫉妬の炎を燃やす。
バカンスで実家に帰るアントニオは、母が詮索するので、女の名前で手紙をちょうだい とパブロにねだる。

こういった前半のエピソードが、後半に生きて来る。

この後、物語はドトウの展開。
ペドロは遊びのつもりだが、「初めて」だったアントニオは、ペドロに夢中になる。
手紙を見て嫉妬に駆られたアントニオはフアンを殺してしまう。
警察は、ラウラ・P という名前でパブロが書いた手紙をみつけ、ラウラ・Pという女を疑い捜索する。
パブロの事故、記憶喪失・・・
事態は予想ガ~イな方向にどんどん転がって行く――



この作品、後のペド美作品とかぶるところが多々ある。
もっとも近いのは <バッド・エデュケーション> で、主人公はどちらも映画監督で、しかも二人ともなんだか似ている。
いい男。好みのタイプ (聞いてねーよ)
「聖職者との関係」もそうだ。
「性転換者」というモチーフもそうだし、これは <オール・アバウト・マイマザー> にも出て来る。
そういう点でも、これ、興味深いペド美作品であった。

バッド・エデュケーションバッド・エデュケーション
(2005/11/25)
ペドロ・アルモドバル、フェレ・マルチネス 他

商品詳細を見る



さて、物語の最後にもう一回 メイクラブシーンがある。
え、え~~~!!!! ここでやるかあ?! 
という、ペド美 大暴走な展開であった。
口が開いてしまった。

しかし、これってよく考えると、今までエゴイストなオヤジだったパブロが、若者の愛をやさしく受け止める、ってことなのよね。
なんだかせつなくなりました。

ここで流れる歌が、「ベサメムーチョ」みたいなヤツで、昭和のムード歌謡みたいなのよね。(あ、こんなこと言うとペド美に怒られちゃう)
でもそれがなんとも味わい深くて、そのムード歌謡が(しつこいな) 心に残るのよ。
→ ロスパンチョス 「LO DUDO」 (I DOUBT IT) だそうです。

ところでパブロ役 エウセビオ・ポンセラ
ステキです・・・。 my タイプ。
意外に カラダ 鍛えてます。
ステキおやじ! スキ!
ちょっとヤバくなってきた生え際もステキ・・・(by オヤジスキー)

entrevista300601.jpg

lawof12.jpg
これも ステキ・・・ はあはあしちゃう 

パブロの姉(?)ティナを演じた カルメン・マウラ。
アルモドバル作品のミューズと言われているが、このティナと <ボルベール>のマンマがどうやっても結びつかず。
女優ってすごいわね。

lawof05.jpg
この時、バンデラスはまだ若くて、顔も体もぽやぽやしてます

Carmen Maura
マンマ in <ボルベール>


国に帰る時、フアンは言う。
――引き止めてくれないの?
――ああ、しばらく姉さんを手伝ってやれよ


パブロは突き放す。
フアンの悲しそうな顔(かわいい・・・)

出発前夜、ベッドで
――僕を抱かないの?
――ああ、今夜はクスリを飲んでぐっすり寝よう。おまえも飲めよ。


と、パジャマのまま寝たけど・・・。
翌朝、素っ裸で抱き合ってるって、なんなんすかあ!?
結局、やることやったんじゃん、オヤジ!

離れ離れになってからの フアンとパブロ の気持ち――

――やっぱり愛してる。会いに来て
――俺はエゴイストだ。無理して俺に尽くすことないんだ。


と言いながら、自分がやはりフアンを愛していることに気づく。
突き放すようなことを言ったり、前述のイジワルな手紙を書いたり、パブロはある意味、愛に不器用な男なのだ。
彼がもう少し若かったら、又違っていたかも知れない。
しかし、自分の心に正直になるには、少し歳を取りすぎていたのかも知れない。

そして、かわいいフアンの手を離してしまったことを、彼はこの後ずっと後悔するだろう。
その思いが、ラストのメイクラブの慈愛に満ちた表情になったんだろうなあ、ペド美ねーさん!?

一方、アントニオは、以前からパブロのファンだった。ストーカー?
一夜を共にしてから、さらにパブロを深く愛する。
パブロの重荷になるくらいに。殺人を犯すくらいに。
人を愛するってむずかしいな。
深く愛しすぎてもいけないんだな。
アントニオも、その若さゆえに、愛に不器用な男だったわけだ。

やっぱり、これは アムールの映画   なのだな・・・。
さすが ペド美 人生はラブ ね。 


パブロの家のベッドシーツ、フアンのラコステのシャツ、パブロの車・・・

アルモドバル・レッド を探すのは楽しい。


ところで、このトップ画像を決める時、悩んでしまいました。

こちら、海外版のパッケージです。
なんだか エロい 得体の知れない映画ってかんじ しませんか?
ちょっとこれじゃあ、作品のイメージと離れているなあ。
だって、これじゃあ、♂×♂ の映画 じゃないよねえ。

lawof02.jpg


こちら、日本版のパッケージです。
なにやら不条理なアート映画のようでは あ~りませんか?

lawsof03.jpg


こちら、海外での別バージョン。
これも、我的にピンとこないなあ。

lawof08.jpg


ということで、どれもしっくり来ず、トップ画像に決めたのは、映画のオープニング・タイトルの画像なのでした。 本編なんだから、イメージそのままだもんね。 オヤジの広いデコがキュート 
(もう、わかった、わかった)

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