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シュガーマン 奇跡に愛された男 - 2013.05.07 Tue

「シュガーマン 奇跡に愛された男」
(2012/スゥエーデン+UK/SEARCHING FOR SUGAR MAN)


sugar01_20130502225315.jpg


今年の2月、角川シネマでミュージック系ドキュメンタリ映画の特集上映があった。
 「大人の音楽映画祭 ~レジェンドたちの競宴~」

ラインナップにクイーンのライブ映画があったので、ちょっと気になったのよね。。
それはこの作品公開記念ってことだった。
その時は、ふーん ってかんじだったけろ、アカデミー賞ドキュメンタリ賞を受賞しちゃった。
こりゃ、観なくちゃなるまいな。

@新宿シネマカリテ




’68年デトロイト、場末のバーで歌っていたメキシコ系アメリカ人ロドリゲス。
大物プロデューサーに見出され2枚のアルバムを出す。
しかしアルバムは全く売れず、ロドリゲスは姿を消した。
その後彼のレコードは海を越え南アフリカに渡る。
そこでロドリゲスの曲は熱狂的に愛された。
ローリングストーンズやプレスリー以上に有名になり、20年にわたり支持された。

’90年代に入り二人の男が疑問を抱く。
なぜロドリゲスは本国アメリカで無視されたのか?
彼は一体どこへ行ったのか?
二人はロドリゲスを追い始めた――


劇場予告も見ていたし、おおよそのストーリーはわかっていたけれど・・・。
見てみなくちゃわからない、感動のドキュメンタリでした。

本国では全く人気がないのに、海外で熱狂的にウケている人って別に珍しくもないことだよね。
何を今さらって最初は思っていたのよ。
が、そこには歴史的、時代的背景があった。
当時の南アフリカはアパルトヘイトの時代。
それに対抗する反体制派の若者たちは、ロドリゲスの曲、その歌詞に共鳴する。
ロドリゲスの曲は反アパルトヘイトのシンボルになった。
そうか、彼らにとってロドリゲスの存在は単なるアーティストではなく特別だったんだな、と映画を観て初めてわかった。

そこから映画は、ミステリアスなロドリゲスを探す「旅」へ向かう。
当時絶望したロドリゲスはステージでファンを前に拳銃自殺したという都市伝説が独り歩きする。
とにかく謎が多すぎる。手がかりはない。
ロドリゲスに魅入られた二人の男の執念をカメラは追う。


sugar033_20130507111216.jpg


情報提供を得る為ウエブサイトを立ち上げたところ、ロドリゲスの娘だという女性がコンタクトして来た。
彼女は本物なのか? 信じていいのか?

もう見ていてワクワクしてキタ。
そしてとうとうロドリゲスとコンタクトする!
ここから後の怒涛の展開は感動の嵐で、涙なくして見られません。

このドキュメンタリの構成もいいんだよね。
現代の人たちのインタビュー、当時のフィルムや写真というのはドキュメンタリの王道だけど、そこにロドリゲスの楽曲が流れる。
これがほんとにいい曲なのよね。
ロドリゲスの曲は聴くものの心を揺さぶる力がある。

大物プロデューサーたち(ボブ・ディランなどを手がけた、ほんまもんの大物たちなのだ)が当時を振り返り自問自答する。
「この名曲がなぜ売れなかったのか?」
今でも彼らにとって謎であり、忸怩たる思いがあるのだった。

そしてこの作品のもっとも大きな要素を占めるのが、ロドリゲスの人となり。
こんな人現実にいるんだ・・・ドラマの中でしか存在し得ないような。

魂が自由で、金や物や名声に縛られない、真のアーチスト。
その清々しさは見ている者をどこかせつなくさせる。

いろんな要素が有機的に機能したドキュメンタリ。
作中に使われたイラストレーションも良かった。→ 監督自身によるもの。

sugar022_20130507111215.jpg


「シュガーマン」とは、彼の代表曲のタイトル。
ドラッグの売人の意味。CANDY MAN つうのは知ってたけど、いろんな言い方があるのね。勉強になりました。

これまた今年の myBESTランクインだな。
是非観て欲しい。
サンダンスで観客賞と審査員特別賞を受賞しているというのも、この作品の評価がわかる。


 
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