2017-10

死霊の盆踊り - 2007.11.10 Sat

「死霊の盆踊り」
(1965/Orgy of the Dead)


死霊の盆踊り デラックス版死霊の盆踊り デラックス版
(2005/07/22)
ウィリアム・ベイツ

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ホラー小説家・ボブは婚約者のシャーリーと共に、小説のアイデアを求めて雨の墓地に向かうが、交通事故に遭ってしまう。そんな彼らの前に暗黒の女王が現れ、死者たちが次々と踊り始める。
エド・ウッドが脚本を手掛けたくだらなさ全開のホラーコメディ。


先日、某所で、コミック 「はつこいの死霊」 と聞くと、つい 「死霊の盆踊り」 を思い出しちゃうのよね、と、自分で口に出して以来、どーも 気になって、気になって、観てみた。



いや、すごい! これはすごい!
もはや、人智の及ばぬ、人々の想像の上を行く作品。
この作品がどういうものか、私が書くよりも、ウィキペディアを見ていただいたほうが話が早いように思う。
だって、ここで言われていることが、この作品の全てだもの。
ここに引用させていただく。

――平凡な演出、ダイコン演技、物語の不在、信じられないほどのバカバカしさが全編を貫く、極めつけの超オカルト・エロチック・ホラー映画。日本では1986年に公開。
見た人からは史上最低のハリウッド映画とかZ級ホラーなどと言われるほど大不評をかっている映画であるが、その異常なまでのつまらなさが一部で人気となり、伝説的なカルト映画として有名になった。DVD版も発売されている。
邦題をつけたのは江戸木純。


この作品を最初に知ったのは、<タモリ倶楽部> であった(20年位前)。
たしか、渡辺祐あたりが紹介していたと思う。(なんというコーナーだったか?)
そこでずいぶん話題になったが、作品自体見ないまま、今日に至った。

ホラーっぽいけど、グロいのか? ごはんを食べながら観ても大丈夫なのか?
全くわからぬまま観始めると――
タイトルに続いて <脚本 エド・ウッド> 
これを見た途端、合点が行った。
怖くもなんともなくて、ひたすらくだらなさ全開の映画だと。

orgy15.jpg
監督によると、「007/ゴールドフィンガー」のパクりだとか

この作品、要は、死霊の女性が 
次から次へと意味もなく裸踊りする 映画なのである。
見るからに、プロのストリッパーたち。(今数えたら10人)
真ん中辺から、はっきり言って飽きる。

orgy14.jpg
捕まっちゃったシャーリー。 いろっぺーねーちゃんなんです。
後半に行くにしたがって、ブラウスの胸元が ”なぜか” はだけて行きます。
なんと、このシャーリーとタイトルの黄金女は、同じ女優が演じてます。


たしかにねー、思い返してみると、今まで観た映画の中で、一番サイテーの映画かも知れない・・・。

orgy13.jpg
いちおー、ミイラ男と狼男も出ます。いちおー

orgy11.jpg
<夜の帝王役:クリスウェル> デイヴ・スペクターじゃありません。 
この人が、「カンペ」 を見ながらセリフ言ってるのが丸わかり


さて、このDVDで一番おもしろかったのは、監督インタビューである。
この監督独特の <哲学> があって、興味深いものがあった。

――当時、テレビの台頭で、映画館の入りはどん底。そこで客のニーズに合わせたお色気路線を製作しようとした。
参考にしたのは、ヨーロッパ映画のスタイル:フェリーニやベルイマンだ。


→ すいません、フェリーニたちの、どこをどうして、参考にしたのか、さっぱりわかりません。

――お色気物なら何でもやったが、ただ一つ、ないのは <性の交わり> だ。
当時はヘイズ・コード(*)が厳しく、違反すると、すぐ警察に検挙されたから。
私は注意深かった。


→ なるほど、たしかにそれはなかったっすね。ある意味、健全なのか?

(*)前郵政長官ウィル・ヘイズの指導下発令された「映画製作倫理規定」
性や暴力の描写が制限された。


――ダンサーのストリップ(=ここでは、着衣を脱いで行くプロセスの意)シーンが少ないのは、いきなり裸になった方が死霊っぽく見えるからだ。

→ ほえ?? そういうもんでしょうか?! 「いきなり裸=死霊ぽい」って論理がスバラシイです。

――古代から芸術家は 「完璧な肉体」を求めていた。
でも私は違う。
完璧でない肉体に興味があるんだ。
サイズの違い、巨乳かそうでないか、脚の長さや様々な髪の色――
キャストを選ぶ時、興味や好みが偏らないようにするんだ。
全ての観客の好みに合うようにね。


→ この論理は正論ですね。うなずいてしまいました。
完璧でない肉体の方が、劣情をそそりますからね。

インタビューの最後に、次回作:PART 2 についての意気込みを語った。

――PART 2 は、SFファンタジーで、西暦3000年くらいの未来が舞台だ。
ずっと裸を見せると、飽きるだろう?
過激もいいが、限度がある。
巨乳のダンサーなんかだけの映画にはならない。
PART 2 は、ぜひとも期待していて欲しい。


ギョエ~!!! ギャハハ!!!!
わかっているんなら、最初からそういうの作れっつーの!

さて、エド・ウッドである。
監督が初めて、脚本を書いたエド・ウッドと会った時の話が興味深い。

――待ち合わせの店に行くと、彼は、
ミニスカートに白いブーツ、白いアンゴラセーターの中は巨乳。
顔は口ひげだ。


エド・ウッドは、業界でいうところの、TV(=TRANSVESTITE)
女装癖というか、 異性装者であり、自ら主演して 「グレンとグレンダ」という作品を製作した。
日常から、映画を地で行っていたのかと、このエピソードはおもしろいと思った。
映画の中で、グレンダは、白いアンゴラセーターフェチなのだ。

edwood_glenda.jpg
白いアンゴラセーターに口ひげね☆

GLENDA.jpg
「グレンとグレンダ」(1953)

言うまでもなく、この奇人変人の人生をを映画化したのが、ジョニー・デップ主演「エド・ウッド」

エド・ウッドエド・ウッド
(2006/01/25)
ジョニー・デップ、マーティン・ランドー 他

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ed-wood.jpg
こちら本物のエド・ウッド

edwood2.jpg
ジョニデが演じた方
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