スポンサーサイト - --.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スコットと朝食を - 2008.07.15 Tue
「スコットと朝食を」
(2007/CANADA/Breakfast with Scot )

スポーツキャスターのエリックと弁護士のサムは同棲4年のカップル。
ノンケ的ライフスタイルと仕事を持つふたりは周囲にカミングアウトをしていない。
ところがサムの義理の姉が急死、その息子を預かることに。
なんとその11歳のスコット少年、「歩くカミングアウト」 と言っていいくらいオネエな男の子。
自分を隠さないスコットに振り回されるエリックたちだが、やがて家族としての絆が生まれていく…。
【第17回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2008)上映作品】
今年の一発目はコメデイ☆
すごお~~~く楽しかった!
――思いきり笑えて、ちょっぴり泣けて、きっと誰かに話したくなる
映画祭公式サイトのコピーそのままの秀作でした~
笑える小ネタ満載で楽しかったなあ。
だけど、いろいろ考えさせられることもあって、よく出来ていた。
スコット(11)は、母と二人で暮らしていたのだが、母がドラッグで急死、遺言で元夫 ビリーにスコットを託す。
(但し、ビリーとスコットに血縁関係はなく、スコットには、”もれなく” 保険金が付いて来る)
しかし、ろくでなしで大バカ野郎のビリーは、連絡が取れない(どうやらブラジルにいるらしい)。
そこで、ビリーの弟 サムが一時的にスコットを預かることに――
子供嫌いのエリックはブーたれるが、次第にスコットとの絆を深めていく・・・。
ってとこが、このストーリーのキモなのね。
スコットはキラキラしたヒカリ物やメーキャップ、いい匂いのするハンドクリームなんかが大好き
それを外でも隠さないので、大なり小なり様々な軋轢を呼ぶ。
エリックと二人外出すると――
――彼がパパね。
――違うよ、彼はエリック。 ゲイなんだ。 サムと結婚してるんだよ☆
なあんておしゃべりしまくり。 隠れゲイのエリックは青くなる。
元NHLの花形ホッケープレイヤーだったエリックは、バリ体育会系。
スコットを男らしくしようとやっきになる。
一方、弁護士のサムは、「いいじゃないか、好きにやらせてやろう」 派。
パパとママの ”教育方針” に意見の相違があるのだ。
さて、冒頭に現役時代のエリックのプレイシーンがある。
エリックは ラフプレー ハゲしい、アグレッシヴな選手だった。
一方、サムはきれい好きで買出し担当なので、”そういう” 役割かと思っていたら・・・。
どうやらエリックが ママ らしい。
かつて伊藤文学が言っていた。
――ホモは心の中に女性的部分を意識しているから、逆に男っぽくありたいと願う。
スポーツやボデイビルで体を鍛える。長髪を嫌い、短髪にする。
ヒゲを生やして男らしく見せる。
とにかく女が嫌いなのだから、女性的部分を少しでもなくそうとする。
その伝でいうと、エリックは自分の女性性を意識するが故に、ラフなプレイスタイルとなり、今、スコットを見ていると、かつての自分をみているようでがまんならないのだろうな。
そういったエリックの心の葛藤も描かれていて、やるなあ、と思う。
また、大好きなママが死に、不人情なビリーは全然迎えに来ない。
自分は見捨てられた子だ。
エリックたちとの別れは悲しい。
深く傷つきながらも健気なスコットに思わず目頭・・・。
このタイトル、<スコットと朝食を> っていうのは、一日のはじまりに家族で摂る ”朝食” = at home の象徴 としているのではないかと思う。
今まで慌ただしく摂っていた朝食だけど、スコットが
「ぼく、パンケーキだって焼けるよ!」
と、パンケーキを焼いて、メープルシロップをかけてくれる。
その図はサムとエリックにとっても、幸せの象徴でもあったのだ。
ビリーはいつ迎えに来るのか? 三人はどうなるのか? ――
主役のカップルがとても好ましいです。
これとっても重要だと思うのね。 ハンサムだし。
全然いろっぽいシーンはないんだけど、良かった☆

サム(左) & エリック(右)
サム役 ベン・シェンクマンは、<エンジェルズ・イン・アメリカ>(07/7/27) でもゲイ役をやってましたね。
エイズにかかった恋人を怖くなって見捨てて逃げちゃうひどい男 ルイス役。
だけど、この人 知的な感じで魅力的な俳優だと思うな。
やっぱりコメデイはいい!
大満足の一作。
(2007/CANADA/Breakfast with Scot )

スポーツキャスターのエリックと弁護士のサムは同棲4年のカップル。
ノンケ的ライフスタイルと仕事を持つふたりは周囲にカミングアウトをしていない。
ところがサムの義理の姉が急死、その息子を預かることに。
なんとその11歳のスコット少年、「歩くカミングアウト」 と言っていいくらいオネエな男の子。
自分を隠さないスコットに振り回されるエリックたちだが、やがて家族としての絆が生まれていく…。
【第17回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2008)上映作品】
今年の一発目はコメデイ☆
すごお~~~く楽しかった!
――思いきり笑えて、ちょっぴり泣けて、きっと誰かに話したくなる
映画祭公式サイトのコピーそのままの秀作でした~
笑える小ネタ満載で楽しかったなあ。
だけど、いろいろ考えさせられることもあって、よく出来ていた。
スコット(11)は、母と二人で暮らしていたのだが、母がドラッグで急死、遺言で元夫 ビリーにスコットを託す。
(但し、ビリーとスコットに血縁関係はなく、スコットには、”もれなく” 保険金が付いて来る)
しかし、ろくでなしで大バカ野郎のビリーは、連絡が取れない(どうやらブラジルにいるらしい)。
そこで、ビリーの弟 サムが一時的にスコットを預かることに――
子供嫌いのエリックはブーたれるが、次第にスコットとの絆を深めていく・・・。
ってとこが、このストーリーのキモなのね。
スコットはキラキラしたヒカリ物やメーキャップ、いい匂いのするハンドクリームなんかが大好き

それを外でも隠さないので、大なり小なり様々な軋轢を呼ぶ。
エリックと二人外出すると――
――彼がパパね。
――違うよ、彼はエリック。 ゲイなんだ。 サムと結婚してるんだよ☆
なあんておしゃべりしまくり。 隠れゲイのエリックは青くなる。
元NHLの花形ホッケープレイヤーだったエリックは、バリ体育会系。
スコットを男らしくしようとやっきになる。
一方、弁護士のサムは、「いいじゃないか、好きにやらせてやろう」 派。
パパとママの ”教育方針” に意見の相違があるのだ。
さて、冒頭に現役時代のエリックのプレイシーンがある。
エリックは ラフプレー ハゲしい、アグレッシヴな選手だった。
一方、サムはきれい好きで買出し担当なので、”そういう” 役割かと思っていたら・・・。
どうやらエリックが ママ らしい。
かつて伊藤文学が言っていた。
――ホモは心の中に女性的部分を意識しているから、逆に男っぽくありたいと願う。
スポーツやボデイビルで体を鍛える。長髪を嫌い、短髪にする。
ヒゲを生やして男らしく見せる。
とにかく女が嫌いなのだから、女性的部分を少しでもなくそうとする。
その伝でいうと、エリックは自分の女性性を意識するが故に、ラフなプレイスタイルとなり、今、スコットを見ていると、かつての自分をみているようでがまんならないのだろうな。
そういったエリックの心の葛藤も描かれていて、やるなあ、と思う。
また、大好きなママが死に、不人情なビリーは全然迎えに来ない。
自分は見捨てられた子だ。
エリックたちとの別れは悲しい。
深く傷つきながらも健気なスコットに思わず目頭・・・。
このタイトル、<スコットと朝食を> っていうのは、一日のはじまりに家族で摂る ”朝食” = at home の象徴 としているのではないかと思う。
今まで慌ただしく摂っていた朝食だけど、スコットが
「ぼく、パンケーキだって焼けるよ!」
と、パンケーキを焼いて、メープルシロップをかけてくれる。
その図はサムとエリックにとっても、幸せの象徴でもあったのだ。
ビリーはいつ迎えに来るのか? 三人はどうなるのか? ――
主役のカップルがとても好ましいです。
これとっても重要だと思うのね。 ハンサムだし。
全然いろっぽいシーンはないんだけど、良かった☆

サム(左) & エリック(右)
サム役 ベン・シェンクマンは、<エンジェルズ・イン・アメリカ>(07/7/27) でもゲイ役をやってましたね。
エイズにかかった恋人を怖くなって見捨てて逃げちゃうひどい男 ルイス役。
だけど、この人 知的な感じで魅力的な俳優だと思うな。
やっぱりコメデイはいい!
大満足の一作。
スポンサーサイト
● COMMENT ●
トラックバック
http://cieloluna187.blog32.fc2.com/tb.php/449-d9d3d7a5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)