2017-08

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

白日夢 - 2011.02.26 Sat

「白日夢」(1964)

白日夢(64年) [DVD]白日夢(64年) [DVD]
(2007/12/21)
路加奈子、石浜朗 他

商品詳細を見る



(「Oricon」データベースより)
谷崎潤一郎が戦前発表した戯曲を、武智鉄二が映画化した野心作!
歯の治療に来た青年が、居合わせたナイトクラブの歌手に恋焦がれ、治療中に失神して夢の中で医師と歌手の異常な情事を見るという“性”の問題を描く。



<文豪と女優とエロスの風景> その2 @神保町シアター


<白日夢> といば、愛染恭子&佐藤慶サンの印象が強いが、1964年に武智鉄二が既に撮っていたのは知らなかった。
そうか・・・原作 谷崎だったのか・・・。

え、これDVD出てるの!?




うーーむ、 エロス・・・。

映画の冒頭、この作品に寄せた谷崎のコメントが映し出される。
武智鉄二がこの作品を映画化したいと訪ねて来たのは10年ほど前で、当初はミュージカル化したいと言っていた。(え、ミュージカルって・・・マジっすか?)
作り手の苦悩の末、彼が書いたシナリオは、私の考えにほぼ近い云々と賛辞を寄せる。

谷崎がそういうなら、こりゃ期待していいのだろうか?

本編の冒頭、歯科の治療室から始まる。
コップから溢れる水、鈍い光を放つ器具・・・エロチックだ。
そして歯を削る機械音がなにやら不安をかき立てる。
この機械音の使い方が、さながら実験映画や前衛映画のように感じる。

青年画家 倉橋は、歯の治療で歯科医院にやって来る。
麻酔を打たれた倉橋は、となりの台で治療を受けていた妙齢の女性 千枝子が昏倒した後、看護婦や歯科医によって凌辱されているのを見る。
それが夢なのか現なのか・・・。
麻酔が効いてきたところで淫夢の世界に入り込むのだった・・・。

ワイセツか芸術か? 物議をかもした問題作というのもうなずけるわね。
この時代(1964年)にこういう作品を撮っちゃうって・・・。
いや、この時代だから作れたのかもね。

倉橋は気がつくとそこはクラブで、千枝子が歌っている。千枝子は歌手なのだ。
千枝子はマネージャーに淫らな関係を強要されホテルに連れ込まれる。
そのマネージャーはあの歯科医なのだった。
千枝子を助けようと後を追う倉橋だが、ホテルの部屋の窓にはカギがかかっている。
倉橋の目の前で千枝子は縄で縛られ吊るされいたぶられた後、「電流ごっこ」(?)をやられたりする。
苦痛に悶え歪む顔・・・。
次には二人はデパートにいる。倉橋は千枝子にしばらく隠れているように言うが、ドクトルが現れ、千枝子はなぜかゼンラで閉店した売り場を逃げ回るのだった・・・。

「白日夢」=夢だからさ、とにかくとりとめがないわけよ。なので見ているこちらも何度か意識モーローとなった・・・。

ところで主役の 路加奈子 という人はどういう人なのでしょう。
少なくとも映画女優っていう顔じゃないのよね。
美人女優じゃないところが劣情をそそるような。
しかしこの役、映画女優は引き受けないでしょう。
大口を開けて白眼をむいて身悶えながらよだれまみれになってるんだから(歯科治療のシーン:DVDのパッケージがまさにそのシーンの一つ)

レコードを何枚か出してますね。本職が歌手だったのね。

hakujitumu01.jpg


この後1981年同じ武智監督でリメイク。
これが愛染恭子版、ドクトル=佐藤慶サン。
2009年、愛染恭子は自分で監督した作品も作っている。


ヨーロッパ前衛の匂いもする、作家性の強いヴィザールな一作。
しかし、一番エロチックだったのは、処理していない路加奈子さんのわき毛かも。

この作品が書かれたのは1926年(昭和元年)、
(何度でも言おう) 谷崎 グレート!!!



スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://cieloluna187.blog32.fc2.com/tb.php/391-386c7355
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

第83回アカデミー賞 2011 «  | BLOG TOP |  » 痴人の愛

プロフィール

ロレンツオ

Author:ロレンツオ
FC2ブログへようこそ!

追記・その他

リンク

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリ

過去ログ +

2017年 04月 【1件】
2017年 03月 【11件】
2017年 02月 【8件】
2017年 01月 【8件】
2016年 12月 【12件】
2016年 11月 【8件】
2016年 10月 【10件】
2016年 09月 【10件】
2016年 08月 【10件】
2016年 07月 【7件】
2016年 06月 【8件】
2016年 05月 【6件】
2016年 04月 【5件】
2016年 03月 【6件】
2016年 02月 【7件】
2016年 01月 【6件】
2015年 12月 【9件】
2015年 11月 【9件】
2015年 10月 【9件】
2015年 09月 【9件】
2015年 08月 【10件】
2015年 07月 【13件】
2015年 06月 【10件】
2015年 05月 【8件】
2015年 04月 【9件】
2015年 03月 【11件】
2015年 02月 【10件】
2015年 01月 【8件】
2014年 12月 【10件】
2014年 01月 【6件】
2013年 12月 【11件】
2013年 11月 【7件】
2013年 10月 【7件】
2013年 09月 【9件】
2013年 07月 【3件】
2013年 06月 【8件】
2013年 05月 【7件】
2013年 04月 【9件】
2013年 03月 【7件】
2013年 02月 【7件】
2013年 01月 【6件】
2012年 12月 【9件】
2012年 11月 【11件】
2012年 10月 【7件】
2012年 09月 【8件】
2012年 08月 【7件】
2012年 07月 【5件】
2012年 06月 【10件】
2012年 05月 【11件】
2012年 04月 【8件】
2012年 03月 【14件】
2012年 02月 【8件】
2012年 01月 【7件】
2011年 12月 【13件】
2011年 11月 【10件】
2011年 10月 【10件】
2011年 09月 【10件】
2011年 08月 【8件】
2011年 07月 【10件】
2011年 06月 【14件】
2011年 05月 【11件】
2011年 04月 【10件】
2011年 03月 【12件】
2011年 02月 【7件】
2011年 01月 【6件】
2010年 12月 【12件】
2010年 11月 【11件】
2010年 10月 【11件】
2010年 09月 【7件】
2010年 08月 【11件】
2010年 07月 【7件】
2010年 06月 【4件】
2010年 05月 【5件】
2010年 04月 【6件】
2010年 03月 【10件】
2010年 02月 【11件】
2010年 01月 【5件】
2009年 12月 【6件】
2009年 11月 【7件】
2009年 10月 【9件】
2009年 09月 【11件】
2009年 08月 【7件】
2009年 07月 【7件】
2009年 06月 【11件】
2009年 05月 【10件】
2009年 04月 【8件】
2009年 03月 【9件】
2009年 02月 【5件】
2008年 12月 【2件】
2008年 11月 【4件】
2008年 10月 【6件】
2008年 08月 【3件】
2008年 07月 【16件】
2008年 06月 【5件】
2008年 05月 【1件】
2008年 04月 【3件】
2008年 03月 【9件】
2008年 02月 【9件】
2008年 01月 【11件】
2007年 12月 【14件】
2007年 11月 【7件】
2007年 10月 【6件】
2007年 09月 【6件】
2007年 08月 【2件】
2007年 07月 【9件】
2007年 06月 【6件】
2007年 05月 【6件】
2007年 04月 【10件】
2007年 03月 【5件】
2007年 02月 【9件】
2007年 01月 【8件】
2006年 12月 【7件】
2006年 11月 【7件】
2006年 10月 【13件】
2006年 07月 【8件】
2006年 06月 【7件】

検索フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。