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破滅の銃弾 ハーヴェイ・ミルク事件 - 2007.12.22 Sat

『破滅の銃弾 ハーヴェイ・ミルク事件』
(1999/Execution of Justice)


pl_fEen4017670501.jpg


1978年にサンフランシスコで起きたゲイ解放運動家の市政委員が同僚によって射殺された事件をTVムーヴィー化。
仲間の不正が許せずに警察官を辞職して消防士となったダンは、やがて市政委員に当選。
一方で移民や同性愛者が増えて、街が変わっていくことを憂いていた。
彼はゲイでマイノリティーの解放を訴える同じ委員のハーヴェイと対立して行く。


先の ドキュメンタリ <ハーヴェイ・ミルク> の記事に出て来た、”映画化された作品” がこれ。 
WOWOWで放送されました。
前にも言ったけど、ほんと良く出来た作品なのよ。



この作品の主人公は、犯人 ダン・ホワイト である。
ある事件を違った角度=加害者の視点で描く、というのは、特に目新しい手法ではない(先日の 『チャプター27』 も同様のスタイル)。
が、ドキュメンタリの部分では全く <影> の部分になっていた ダン・ホワイトのことが明らかになって行くので、見ていて、ほほ~ぅ、そういうことだったのか・・・と、なんだかすっきり感が・・・。

市長と同僚委員を殺したというショッキングな事件でありながら、彼を淡々と追うので、けして異常な人間の犯した犯罪というのでなく、誰でも ダン・ホワイト になり得る可能性を示唆している。
正義感に燃えた、頭でっかちのこういう男は、全米中にいそうだ。

ハーヴェイ・ミルクを演じる ピーター・コヨーテがとってもチャーミングなのよねえ。
ここでは、ミルクはあくまで脇役である。
それゆえに却ってミルクの存在が際立つように作ってあるのが今わかる。
リベラルでありながら、立ち回りもうまく、政治活動の本質を知っている人。
ユーモアのセンスがあって、彼の周りには常に支持者がいる。

実はこの コヨーテ ・ ”ミルク” を見て、
「実在のミルクもきっとこうした人だったんだろうな。その辺のところはどうなのか?」
と思ったのだった。

ピーター・コヨーテって、ただでさえハンサムなステキおやじなのに、ミルクの人間性が加わってとっても魅力的  なのよねえ。
ミルクとホワイト、光と影、二人を対照的に描くことによってこのストーリーは成り立っている。
この作品を観るまで、ミルクは単純なゲイパッシングで殺されたと思っていたけど、違っていたな。
モーツアルトとサリエリ、キリストとユダの関係をも想起させる。
脚本がうまいな。

1exejustice5x.jpg


結局、ダン・ホワイトは、5年半で出所するが、社会復帰出来ずに自殺することで物語は終結する。

実録「ハーヴェイ・ミルク」を観ると、この作品は更におもしろい。
本物のダン・ホワイトを見て、びっくりしてしまった。
このホワイト役の ティモシー・テリー そっくりなんだもん。
顔かたち云々より、ゆがんだ正義感っていうのかな。
そういう人となりがよく出てました。
このティモシー・テリーは、この作品のプロデューサーもやってるのよね。
思い入れがあったのね。
その点でいうと、ピーター・コヨーテはハンサムすぎね。
実際のミルクはもっと愛嬌のある顔だもの。
でも、ミルクの人間的魅力を表現するには、これくらいハンサムを持って来ないとダメだったかも。

この作品を作った人は、絶対に ロブの 『ハーヴェイ・ミルク』 を観てるよなあ、と感じた。
たとえば、一市民ということで語る 「教師」が登場する。
これは、実録の方に登場した ゲイの教師 トム・アミアーノがモデルだと思う。
(見るからに、おネエの人)

この作品では、ミルクがいつ殺されてもおかしくないと覚悟を決めて活動していたことが最後に描かれている。
前半に出て来る実録編とは対照的だが、この作品では、最後に明らかになることが演出上効果的だったと思う。

<ゲイパレードのハーヴェイ・ミルクの図>

1exejustice4x.jpg
忠実に再現しているなあと感心してしまった。 周りがまさに ヴィレッジ・ピープルね☆


milk04.jpg
こちら本家のハーヴェイ・ミルク

議会の法案を通すというのはこういうものか、と勉強になりました。
一種の 「ネマワシ」も必要。
君の法案を支持するから僕のも頼む、といった必要なトレード。
こういった <大人の世界> のシステムに組み入る事が出来ない未熟な ダン・ホワイト。
自らを追い込んでしまった ダン・ホワイト。 哀しい。

これ、秀作なのに日本ではDVD化されていないようで、残念です。

尚、現在 『ハーヴェイ・ミルク』 (2009) の映画化の話が進行中で、当初、監督は自身オープンリーゲイである ブライアン・シンガーの予定であったが、どうやら ガス・ヴァン・サントになったもよう。
ミルクは、ショーン・ペン、ダン・ホワイトは、当初 マット・デイモンの予定だったが、目下のところ ジョシュ・ブローリンに(なんだか二転三転しています)。

まだ映画が出来てもいないから何とも言えないけど、この ’99年作品のキャスティング、かなりはまっていると思うよ。
ショーン・ペンはいい役者だけど、どうなのかなあ。
ジョシュ・ブローリンって、はっきりいって老け過ぎ。
それより無事クランクアップして公開されるのか・・・??

<追記>
ハーヴェイ・ミルクのパートナー スコット・スミス役に ジェイムズ・フランコ がキャスティングされてる!! きゃっ!
もっとも、噂の域を出てない段階のようだけど。
本物のスコットって、なかなかハンサムだったから、合ってるかも☆
画像も貼っとこ!

james franco

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