2017-10

オーケストラ! - 2010.06.02 Wed

「オーケストラ!」
(2009/フランス/ LE CONCERT)


concert01.jpg

かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)は、今はさえない劇場清掃員として働いていた。ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、とんでもないことを思いつく。それは、いまや落ちぶれてしまったかつての仲間を集めて楽団を結成し、コンサートに出場するというものだった。


@シネスイッチ銀座

ここ久しぶりに行ったのですが、座席指定もないし、整理番号も発行しないとこです。
そんなとこ上野くらいだと思ってた。




かつて天才指揮者と言われたアンドレイは、今やボリショイ・オーケストラの ”清掃員” となっている。
ある日、パリ・シャトレ座から楽団へ公演依頼のファクスが来る。
掃除の途中にそれをみつけたアンドレイは、かつての自分の楽団員を集め、ボリショイ・オーケストラになりすます計画を立てる――


という設定はおもしろい。ここまでは 「がんばって!」 と思ったけど・・・。
元メンバーつったって30年前だから年寄りばかり、この30年ろくに楽器に触ってもいない。
何よりその楽器も手放して今はない! 服もパスポートもない!
それでパリに乗り込んでどうすんの!?
というあまりに荒唐無稽、いや無謀な計画に、なんだか意識を失ってしまった・・・(恥)

アンドレイは演奏曲に、チャイコフスキー <ヴァイオリン協奏曲> を指定、ソリストには新進気鋭の アンヌ=マリー・ジャケ を指名する。
彼がこの計画を立てたのは、実はある目的の為だった。
なりすましたまま公演の日を迎えることが出来るのか?
果たして公演は成功するのか?・・・このメンバーで・・・。



ストーリーはちょっとしたミステリ仕立てになっている。
その全ての謎が終盤、<ヴァイオリン協奏曲> の演奏中に明らかになる。

この曲の美しい旋律と、隠された謎が解き明かされる展開とが相まってカタルシスが生まれる。
涙なくしては見られません。
この <ヴァイオリン協奏曲> がこの作品のもう一人の主役になっている。
はあ~~~ チャイコフスキーはやっぱり天才だべ。


全体としてコメデイ仕立てになっているのだが、後半は重く悲しいロシアの歴史上の出来事が描かれる。
ブレジネフの時代:大昔ではない、”ほんの” 30年前にこんなことがあったなんて・・・全く知らなかった。


若く美しいヒロイン、アンヌ=マリーは <イングロリアス・バスターズ> の メラニー・ロラン。美しい。
引き続きユダヤ人役を演じた。と思ったら、彼女自身ユダヤ系なんですね。

concert02.jpg



ここに描かれるロシアの現状を見ていると、「え、これいつの時代の話?」と思う。
途中成金息子のママの 「パリ・サンジェルマンを買収しろ」 だの 「メッシを獲れ!」というセリフで、
「ああ、現代の話なのか」と納得する。

活躍するサッカー選手の名前でいつの時代かわかる。
プラティニの時代、カントナ、ジダンの時代、サッカーは世界共通の言語なり。

チャイコフスキーファンは絶対見るべし!

(ロシア語では、「チコフスキ」って発音してたよ)

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