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愛を探すこどもたち - 2009.09.18 Fri

「愛を探すこどもたち」
(2008/SINGAPORE/Invisible Children)


inv06.jpg


潔癖症の男と隣人のフライト・アテンダント、厳しい母親に反抗する姉弟、なかなか会うことが叶わない軍人とその恋人の3組を中心に、不安な日々を彷徨う市井の人々を描く。

mixiの 「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」 コミュで、シンガポール映画祭 のことを知りました。
2009年9月5~13日 シネマート六本木にて開催。
どらどら、ちょっと行ってみっか、と出かけてみた。

13:10 @シネマート六本木

尚、今回参加している二人の監督 ブライアン・ゴソン・タンとブー・ジュンフェンはゲイであり、ジュンフェン監督の短編作品は過去のL&G映画祭で上映されている、つながりです。
一体どんな作品を撮っているのでしょうか。



舞台はある公共住宅。おそらくこれが、国民の8割強が住むと言われるシンガポールの公共住宅 「HDB」 なんだろう。
ここに暮らす3組を中心に物語は進む。

ある一家、父親はよそに女を作っていて両親はケンカが絶えない。
おねえちゃんは学校でいじめに会い、おちこぼれの弟はいつも母親にガミガミ言われている。

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病的に潔癖症の公務員(♂)。ある日隣りのフライト・アテンダント―バッドトリップして死にそうなところ―を助ける。
公務員はやがて彼女にほのかな憧れを抱く。

若い軍人。優秀なスポーツマン。結婚式を控えているが、弁護士である婚約者は超多忙で会うこともままならない。いつも約束をすっぽかされている。

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やっと会えてもしっくりと行かない。愛の不毛。
婚約者役の女優さんがきれいだった。



シンガポールの <普通の人々> を描いている。

さて、軍人のカレはこの作品唯一のイケメンである。軍生活が描かれ、ああ、シンガポールには兵役があるのね、と思ったり。
邪な目線で見ると、このあたりになにやら気になるショットが・・・。

軍人のカレがジョギングから帰ってシャワーを浴びるシーン。
さすがにマッスル鍛えてるわね、うふふ。 が・・・、
こんな 「引き」やクローズアップが必要なのか? と思わないでもありません。(ありがたいこってす)
又、上官でもあるカレとおちこぼれの部下 リムとのやりとりがそこはかとなくあやしいのです。

遅刻常習者のリムの部屋まで説教しにきたカレは、パンツ一丁で眠るリムにふと目を奪われる・・・。
カメラは執拗にリムのボデイをなめ回す。
ま、こういうのは、感じる人だけ感じればいいんだと思います。

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全体に閉塞感が漂う。
都会に住む者の閉塞感と言えばいいのか。
どの人もそれぞれに不幸だ。が、家出した幼い姉弟が家に戻ることを暗示させるラストシーンに、ほの明るい光が見え救われる。

ブライアン・ゴソン・タンはアーチストとして活躍しており、今作は映画長編第一作とのこと。
これは「普通の人々」を描いたが、同時上映の短編2本には、たしかにメデイア・アーティストとしてのエッジイなセンスが見える。
イメルダをパロデイ化した一本はかなりいいセンス。笑える。
もう一本 <SEX TRAUMA VIOLENCE> スタイリッシュ!

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ここに出て来たスキンヘッドのメンズが、香港映画の武術スタント俳優みたいでかっこいい  と思ったら、今映画祭の <シンガポール・ドリーム>  にも出ている人なんですね →ユーベン・リム 

シンガポール映画といえば、2000年に公開された <フォエバー・フィーバー>(’98)以来。(恵比寿ガーデンシネマで見た)
これは、<サタデーナイト・フィーバー> をモチーフにしたシンガポール製ダンスムーヴィーで、ちょっとベタな作風。
一番印象に残っているのは、「SINGLISH」 といわれるコテコテのシンガポール英語。
何言ってるかわからんぞお!? ってかんじだった。


上映後はブライアンが登場。あいさつとQ&Aに応じた。
あら、この人、さっき六本木の駅で一緒だった人じゃない。
六本木に遊びに来たアジア人留学生だと思ったわよ。29歳には見えないし。

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――ブライアンは現在も美術家として活躍中で、作品はシンガポール・ビエンナーレで展示されたほか、海外での展示経験も豊富。今年のシンガポール建国記念日パレードでは視覚効果監督という責務を果たした
というキャリアを持った人ってかんじじゃないッス。自然体。

Q&Aで、「言語」について言及していた。作中の言語にはこだわったとのこと。
今作では 「SINGLISH」 はなく、英語とシンガポール語であった。
法律事務所では全て英語で話され、軍隊も英語。但し、軍隊の中だけの英語というのがあり、ブライアンの兵役経験が活かされているそうな。
時代が進んで、若い人にはコテコテのSINGLISHも消えつつあるのだろう。

とにかく今作を見て <フォエバー・フィーバー>とは隔世の感。10年の年月を感じた。
近年シンガポール映画は、若手監督による作品が次々と生まれているとの事。
たしかに新しい風でした。

Q&Aの後、ブライアンと2ショットで写真を撮ってもらったのに、「保存」するはずが「削除」を押してしまったドジでノロマでマヌケなカメのチロであった。
(シャッターを押してくれた通訳の松下由美さんは、中国映画祭2007 でダニエルの通訳を務めた人だよね。
いつも上手だなあと思う。すごく分かり易い。あれ、台湾シネマコレクションの時もそうだった?)

ポストカードにサインをもらいました。

inv07.jpg

またチロちゃん、ずーずーしくサインなんかもらっちゃって、などと思われそうですが、ノン、ノン、その回の観客全員にブライアンがサインしてくれたのです。
日本ではなかなか馴染みのないシンガポール映画。こういうアプローチは大切だなあと思いました。

<フォエバー・フィーバー>
主人公の弟がいきなりカミングアウトし、”手術” したいと言い出す件がある。
シンガポールには、”手術” した人ばかりが ”商売” する通りがあるらしい。船乗りなどを相手にビジネスが成り立っていたが、近年風紀が乱れる、美観を損ねるなどを理由に政府が撤去を進めているという話を公開当時に聞いたが、今はどうなっているんだろう。

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エイドリアン・パンメダリン・タン

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最近はシネマート六本木に来るぐらいしか六本木には来ないわね。
六本木のランドマーク、アマンドのビルが建て替え中。
バブル時代いつも階段に行列が出来ていた地階の「シシリア」も仮店舗で営業中。
映画を通じて街歩きというのも悪くないです。


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● COMMENT ●

シンガポール映画で検索していたらこちらに来ました。
こんなイベントがあるのでお知らせしておきます。
http://www.tiff-jp.net/ja/news/100907_singapore.html

エリック・クー監督、次回作も見たいですね。
どうもお邪魔しました。

Re: タイトルなし

■シンガポール映画ファン さん

コメント&情報 ありがとうございます。

> エリック・クー監督、次回作も見たいですね。

はい、シンガポール映画、もっと日本で公開して欲しいです。


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