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ベイビー・ラブ - 2009.07.22 Wed

「ベイビー・ラブ」
(2008/France/Comme les autres/Baby Love)


comme02.jpg


仕事に恵まれ、安定した生活を送っている小児科医のマヌ。しかし、マヌの父親になりたい願望は、日に日に高まるばかり。一方、パートナーのフィリップは、子供なんかいなくても十分幸せだと言う。
そんなある日、不法滞在者のフィナと出会ったマヌは大胆な提案を。フィナと偽装結婚をしてあげる代わりに、マヌの子供を産んで欲しいと。
フランスのゲイを取り巻くシリアスな現実を、コメディタッチで、軽やかに描いた話題作。



【第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2009)上映作品】



新宿ラウンドからホームグラウンド、青山スパイラルに場所を移しての一発目。

依然続くムーヴメント 「ゲイと子育て」
いや、今回はその前段階の話。
我的に、今年の映画祭 一、二を争う秀作であった。




~子供が欲しい! 子育てをしたい! 僕の気持ちを、分かって欲しい!~

マヌ(42/小児科医) と フィリップ(40/弁護士) のカップル。
冒頭からなにやら雲行きが怪しい。
こどもが欲しくて欲しくてたまらないマヌが、フィリップの意向を無視して勝手に養子申請をしてしまったのだ。
フィリップは、こどもなんかいなくても十分幸せ、自由な時間を楽しみたい、と思っている。

さて、ここでフランスのお国事情。
フランスでは同性婚は認められていず、ゲイのカップルへの養子や人工授精もダメ。

――養子審査官が来たらどうするんだよ?
――その間だけ別居すればいいだろ


というマヌの言葉にカチンと来たフィリップは、そのまま家を出て行ってしまう。
アデュー、フィリップ  


comme13.jpg


完璧なプランで審査官を迎えたマヌだったが、ひょんなことからゲイであることがバレてしまう。
他の道はないかと画策するも、万策尽きたマヌ。あることを考える。

たまたま知り合った不法滞在者のフィナに、「偽装結婚する代わりにこどもを産んでほしい」 と提案する。
最初は怒ったフィナだが、結局同意する。

マヌの友人の産婦人科医(♀)が人工授精してくれるから問題はない。
出産後は離婚するから、自由になる。
計画はテッパンに思えたが――


【 以下 ちょっとネタバレです 】




さて、親友の産婦人科医が二人を検査したところ・・・
なんと、マヌは無精子症だった。こどもはあきらめろという。
落胆するマヌ。 (カワイソウ・・・
諦めきれずにケンカ別れしたフィリップに、「精子をくれないか」 と言い、又もフィリップを怒らせてしまう。(見ている方は笑えるんだけどね)

comme04.jpg
フィリップの一人住まいの部屋。
都会的でスタイリッシュ、フィリップの好みがよく表れている。



そんなこんなでいろいろあったが、フィナは無事妊娠。
天にも昇るキモチのマヌ。見ているこっちもうれしくなっちゃう。

フィリップの出て行った家で、マヌと二人 「疑似夫婦」 を演じていたフィナは、次第に ”大いなる錯覚” に陥ってしまう。
大切に扱ってくれるマヌ、やさしいマヌ、心から赤ちゃんを待っているマヌ。
フィナはマヌを愛してしまったのだった。

そして結婚式当日、故郷からフィナの両親が、そしてフィリップもやって来る。
二人に嫉妬するフィナ。 複雑な思い。
翌日、こんな気持ちでこどもは産めないと、フィナは家を出て行ってしまう。
おなかの赤ちゃんと共に姿を消したフィナはどこに行ってしまったのか?
マヌとフィリップの復縁はあるのか? ――

comme08.jpg
元サヤ? 元サヤ?


途中から先の展開が全く読めなかったッス。
最後の最後までハラハラし通し。怒涛の展開の終盤は、泣きながら見てました。

この作品を見て一番思ったのは、こどもが生まれるというのは大変なことなんだ、ということ。
「はい、代わりに産んであげますよ」 とひとことで済む問題ではない。
かつて 「こどもを産む機械」 発言をした人がいたが、機械が産むわけではないのだ。
こどもを待つ側のマヌ、産む側のフィナ、両方の思いがよく描けていた。


さて、”ラ ブ”  である。
ドラマの最初から、フィリップはずーっとフキゲンで、陰気でかんじが悪い!
物語がマヌ視点で進むから仕方ないのだが、観終わってよく考えると、フィリップの怒りはもっともなのだ。
自分の意見は無視して勝手にコトを進めるマヌに怒って当然だし、審査官が来るから 「しばらくどっかに行っててくれ」 というのはたしかにひどい。
フィリップにしたら、「こどもとアタシとどっちが大事なの?!」 つうとこだろう。

ケンカ別れ中のフィリップに、精子が欲しいと会いに行ったマヌ。
ただ手頃な相手が周りにいなかったわけでなく、まだフィリップを愛していたからだろう。
「あなたのこどもが欲しいの」 という思いがあり、繋がっていたいという気持ちもあったのでは?
→ そしてその思いが最後に生きて来る

comme09.jpg


ヨーロッパというのはどこも 「(同性愛に関して)先進国」 だと思っていたら、映画祭での各国映画を見て、それぞれの違いがわかり勉強になりました。
フランスなんて ”進んでいる” かと思ったら、予想ガ~イだった。
尚、今年の上映作品 フランス映画 <ニュー・ワールド>  も、サマリーを読むと 「レズビアンカップルとこども」 という同じようなテーマの作品。

観終わってあたたかい気持ちになれる作品だった。
マヌもフィリップもフィナも、みんな幸せになって欲しいと思った。
マヌのともだち、婦人科のドクターもね☆ (笑)
笑って泣いて考えさせられるいい映画だった。

===

マヌ役 Lambert Wilson ランベール・ウィルソン がステキだ 
デカいガタイ(191cm)で、赤ちゃんを扱う姿がツボ直撃☆
世界中で彼ほどパパに最適な人はいないとみな思う。(なんせ小児科医だし、地上最強!)

comme03.jpg
マヌと妹のこども (このコがとってもカワユイ)


マヌの 「老眼鏡」がなんとも セクスイ~  なのよね
「老眼鏡」がセクシーと初めて思った。

comme06.jpg
こどもの目線で話すマヌがステキ☆



劇中、マヌは 「自分はこどもを持つギリギリの年齢」 という。
女性なら出産適齢期というのがあるけれど、男性がそういう考え方をするのがおもしろいと思った。
たしかに子育ては体力勝負だし、こどもが成人するまで責任を持てる年齢というのがある。
こどもを持つことにに対して真摯な思いが見て取れます。

→マヌ(マヌって、エマヌエルのことだったのね) 42歳と言ってたけどフケてんなあ、と思ったら、'58年生まれ、50歳だった! やっぱり
(フィリップは'67年生まれ、まあ、40歳ってとこね)
テーマが 「ゲイと子育て」 になると、年齢層が高くなってオヤジスキー大満足じゃ! ウヒヒ

フランス映画を見ていつも思うのが、着こなしのこなれ感。
どうってことないセーターやパンツだけどかっこいい!
役者だからそりゃかっこいいんだけど、アメリカ映画とは明かに違う 「こなれ感」 なんだよな。

comme05.jpg



ランベール・ウィルソンってたしか誰かの息子だったよな。
→ Georges Wilson ジョルジュ・ウィルソン 
全然似てないよね。ランベールはママ似かな?

comme12.jpg <かくも長き不在>(’61)


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