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パトリックは1.5歳 - 2009.07.14 Tue
[パトリックは1.5歳]
(2008/Sweeden/Patrik 1,5/ Patrik, age 1.5)

一軒家を購入し郊外の住宅地に引っ越してきたゴランとスヴェン。そんな二人の願いは、養子を迎え家族仲良く暮らす事。ある日、彼らにも1歳半の赤ちゃんがやってくるとの突然の連絡が。待ちに待った二人の前に現れたのは、同性愛者嫌いで犯罪歴がある15歳の不良少年、パトリックだった。
パトリックの登場は、落胆した二人に多大なストレスをもたらし、やがて二人の関係にも影響を与え始める…。
のどかなスウェーデンの住宅街を舞台に、同性愛カップルの養子問題というデリケートな題材を扱った今作は、海外映画祭でも大評判に。
【第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2009)上映作品】
今年も東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が始まった!
今年のワタシの一発目はこれ!
初日(10日)21;15 @新宿バルト9 シアター8
スウェーデン映画です。 スウェーデンといえば、イングマル・ベルイマンだけど、それ以外はなかなか見る機会がないです。なので、とっても興味深かったです。
養子を求めるゴランとスヴェンの元に、役所のミスで紹介されたこどもは、なんと同性愛者嫌いの15歳の不良少年パトリック!
彼の登場は二人の関係に次第に大きく影響を与え始めて――
スウェーデンでは同性婚が認められているらしく、晴れて夫婦となったゴランとスヴェンは、郊外に一軒家を買い、さて次は子供が欲しい。
しかし、ゲイのカップルにはそれがなかなか難しい。
”妻” のゴランが、こどもが欲しくてたまらない様が描かれてせつない。
街を歩くと、こどもにばかり目が行ってしまう。養子センターに断られ、ゴランは嗚咽して泣く。慰めるスヴェン。
二人がラブラブな様子がよく伝わって来る前半はいいです

(左)妻・ゴラン & (右)夫・スヴェン
そしてセンターの手違いで、1・5歳のあかんぼの代わりに、15歳のパトリックがやって来る。彼は犯罪歴のあるワルガキでモーホ嫌い。
パトリックは荒んだ少年で、全身ジャックナイフのようなオーラを出している。そんな彼にスヴェンは過剰反応する。
こんなワルガキを家に泊めるわけにいかないと、警察に連れて行く。
犯罪を犯すキケンがあるから拘置してくれとまくし立て、反対に公務執行妨害で自分が拘置されてしまう(笑)
たしかにアブないワルガキだけど、そりゃむちゃくちゃでござりまするがな。
後からこれは 「同族嫌悪」 だったのだなとわかる。
スヴェンは今でこそ分別あるおされなビジネスマンだが、その昔、自分自身がかなりのワルだったのだ。
このモチーフは、昨年の上映作品 <スコットと朝食を> にも共通するものがあった。
こちらもこどもと反発し合うのは 「同族嫌悪」? という展開であった。
ゴランはドクターで良識の人である。スヴェンの態度はいきすぎだ。
とにかくパトリックを家に泊めることにする。
パトリックをめぐって二人の関係は険悪に。
そしてゴランは言う。
――ここを出て行くのは、パトリックじゃなくて、君だよ、スヴェン
このセリフにヤラれちまいました。
ゴランはやさしい良きドクターだけど、内面はとても強いのだ。 かっこいい!ゴラン。
苦渋の選択、ラブより、「人の道」を選んだゴラン。スヴェンは黙って家を出る。
ここからの後半が、全くラブが見えなくなっちゃってちょっとクラいんだけど、パトリックがだんだん明るい子になってくるからいっか。
彼はガーデニングの才能を活かすことにより、自分のアイデンティティをみつけていく。
役者ってすごいなと思うのは、前半のパトリックは見るからに荒んだ顔だったのに、後半は別人のように晴れやかでいい顔になる。
しかし、離れていてもまだスヴェンを愛しているゴラン。二人のラブは修復不能なのか?
そんな時、パトリックに良い養子先がみつかったと連絡が。
パトリックがいなければスヴェンは戻って来てくれるのか?
パトリックは新しい養子先に行ってしまうのか?――
「夫婦」の価値観の相違というのは、普遍的な問題である。
実はスヴェンは、”家庭的”な家族など望んでいなかったのだ。
(しかし、「問題はパトリックのことだけだったの?」 というやりとりもある)
こういったことは、ヘテロの夫婦にもあることだろう。その違った価値観を認め合ってやって行くのが「夫婦」だと思うのだが。
それは別にして、ゴランというのは、優しいだけでなく、人間として素晴らしいのだ。こんないい男を捨てるなんて、スヴェンは大バカ者だべ!
ゴランとパトリックが外で食事をした時、お店の人がゴランを「パパ」と間違える。
その時のゴランのちょっと照れてうれしそうな顔。
この人はほんとにパパになりたいんだなとわかる。
1・5歳の赤ちゃんが家に来ることを夢見ていて、15歳のワルガキが来たらそりゃショックだけど、仲良くなっていく二人を見ていると、それもまたいいな、と思えて来る。
スヴェンは実は結婚歴があり、大きい娘が一人いる。元妻とゴランも仲良しだ。
この作品を見ていると、「家族とは?」 ということを考えさせられる。血がつながってなくても、家族は家族だよね。
見終わって、ああ、見て良かったなあ、と思えるいい作品だった。

スウェーデンって、みなあの北欧風の部屋:白い壁・白木の家具 に住んでいるのかと思ったら、特に趣味がいいってわけじゃないふつーの家だった(笑)
同性婚は認められていても、人々の偏見がないわけじゃないこともわかった。
夫役 Torkel Petersson が、クマゴロー(byゆっきー命名)で、とってもステキ
ワイルドで myタイプ!
彼ってやっぱりゲイ受けするタイプなのかしら?
ちなみに彼は、69年生まれの40歳、ゴランの方は30歳だった。

ぎゃあ~~! ワイルド~~~!

この人は、映画の中でも着こなし上手だった

スウェーデンでの授賞式。 サービスショット!
** ゴラン役 グスタフ・スカルスゲールド、あら、この名前? と思ったら、やっぱし、
ステラン・スカルスゲールド (<マンマ・ミーア><奇跡の海>)の息子だったよ!!
ビックラ!!! パパと全然似てないよね。
(2008/Sweeden/Patrik 1,5/ Patrik, age 1.5)

一軒家を購入し郊外の住宅地に引っ越してきたゴランとスヴェン。そんな二人の願いは、養子を迎え家族仲良く暮らす事。ある日、彼らにも1歳半の赤ちゃんがやってくるとの突然の連絡が。待ちに待った二人の前に現れたのは、同性愛者嫌いで犯罪歴がある15歳の不良少年、パトリックだった。
パトリックの登場は、落胆した二人に多大なストレスをもたらし、やがて二人の関係にも影響を与え始める…。
のどかなスウェーデンの住宅街を舞台に、同性愛カップルの養子問題というデリケートな題材を扱った今作は、海外映画祭でも大評判に。
【第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2009)上映作品】
今年も東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が始まった!
今年のワタシの一発目はこれ!
初日(10日)21;15 @新宿バルト9 シアター8
スウェーデン映画です。 スウェーデンといえば、イングマル・ベルイマンだけど、それ以外はなかなか見る機会がないです。なので、とっても興味深かったです。
養子を求めるゴランとスヴェンの元に、役所のミスで紹介されたこどもは、なんと同性愛者嫌いの15歳の不良少年パトリック!
彼の登場は二人の関係に次第に大きく影響を与え始めて――
スウェーデンでは同性婚が認められているらしく、晴れて夫婦となったゴランとスヴェンは、郊外に一軒家を買い、さて次は子供が欲しい。
しかし、ゲイのカップルにはそれがなかなか難しい。
”妻” のゴランが、こどもが欲しくてたまらない様が描かれてせつない。
街を歩くと、こどもにばかり目が行ってしまう。養子センターに断られ、ゴランは嗚咽して泣く。慰めるスヴェン。
二人がラブラブな様子がよく伝わって来る前半はいいです


(左)妻・ゴラン & (右)夫・スヴェン
そしてセンターの手違いで、1・5歳のあかんぼの代わりに、15歳のパトリックがやって来る。彼は犯罪歴のあるワルガキでモーホ嫌い。
パトリックは荒んだ少年で、全身ジャックナイフのようなオーラを出している。そんな彼にスヴェンは過剰反応する。
こんなワルガキを家に泊めるわけにいかないと、警察に連れて行く。
犯罪を犯すキケンがあるから拘置してくれとまくし立て、反対に公務執行妨害で自分が拘置されてしまう(笑)
たしかにアブないワルガキだけど、そりゃむちゃくちゃでござりまするがな。
後からこれは 「同族嫌悪」 だったのだなとわかる。
スヴェンは今でこそ分別あるおされなビジネスマンだが、その昔、自分自身がかなりのワルだったのだ。
このモチーフは、昨年の上映作品 <スコットと朝食を> にも共通するものがあった。
こちらもこどもと反発し合うのは 「同族嫌悪」? という展開であった。
ゴランはドクターで良識の人である。スヴェンの態度はいきすぎだ。
とにかくパトリックを家に泊めることにする。
パトリックをめぐって二人の関係は険悪に。
そしてゴランは言う。
――ここを出て行くのは、パトリックじゃなくて、君だよ、スヴェン
このセリフにヤラれちまいました。
ゴランはやさしい良きドクターだけど、内面はとても強いのだ。 かっこいい!ゴラン。
苦渋の選択、ラブより、「人の道」を選んだゴラン。スヴェンは黙って家を出る。
ここからの後半が、全くラブが見えなくなっちゃってちょっとクラいんだけど、パトリックがだんだん明るい子になってくるからいっか。
彼はガーデニングの才能を活かすことにより、自分のアイデンティティをみつけていく。
役者ってすごいなと思うのは、前半のパトリックは見るからに荒んだ顔だったのに、後半は別人のように晴れやかでいい顔になる。
しかし、離れていてもまだスヴェンを愛しているゴラン。二人のラブは修復不能なのか?
そんな時、パトリックに良い養子先がみつかったと連絡が。
パトリックがいなければスヴェンは戻って来てくれるのか?
パトリックは新しい養子先に行ってしまうのか?――
「夫婦」の価値観の相違というのは、普遍的な問題である。
実はスヴェンは、”家庭的”な家族など望んでいなかったのだ。
(しかし、「問題はパトリックのことだけだったの?」 というやりとりもある)
こういったことは、ヘテロの夫婦にもあることだろう。その違った価値観を認め合ってやって行くのが「夫婦」だと思うのだが。
それは別にして、ゴランというのは、優しいだけでなく、人間として素晴らしいのだ。こんないい男を捨てるなんて、スヴェンは大バカ者だべ!
ゴランとパトリックが外で食事をした時、お店の人がゴランを「パパ」と間違える。
その時のゴランのちょっと照れてうれしそうな顔。
この人はほんとにパパになりたいんだなとわかる。
1・5歳の赤ちゃんが家に来ることを夢見ていて、15歳のワルガキが来たらそりゃショックだけど、仲良くなっていく二人を見ていると、それもまたいいな、と思えて来る。
スヴェンは実は結婚歴があり、大きい娘が一人いる。元妻とゴランも仲良しだ。
この作品を見ていると、「家族とは?」 ということを考えさせられる。血がつながってなくても、家族は家族だよね。
見終わって、ああ、見て良かったなあ、と思えるいい作品だった。

スウェーデンって、みなあの北欧風の部屋:白い壁・白木の家具 に住んでいるのかと思ったら、特に趣味がいいってわけじゃないふつーの家だった(笑)
同性婚は認められていても、人々の偏見がないわけじゃないこともわかった。
夫役 Torkel Petersson が、クマゴロー(byゆっきー命名)で、とってもステキ

彼ってやっぱりゲイ受けするタイプなのかしら?
ちなみに彼は、69年生まれの40歳、ゴランの方は30歳だった。

ぎゃあ~~! ワイルド~~~!

この人は、映画の中でも着こなし上手だった

スウェーデンでの授賞式。 サービスショット!
** ゴラン役 グスタフ・スカルスゲールド、あら、この名前? と思ったら、やっぱし、
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