2018-07

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トム・オブ・フィンランド - 2018.02.15 Thu

「トム・オブ・フィンランド」
(2017/フィンランド+スウェーデン+デンマーク+ドイツ+アメリカ/Tom of Finland)


tom06.jpg

昨年の「ガールズ・ロスト」に続き、北欧映画の映画祭 「トーキョーノーザンライツフェスティバル2018」に行って来ました。
世界的ゲイ・エロティック・アーティスト、トム・オブ・フィンランドを描いた伝記映画です。
監督:ドメ・カルコスキ
上映終了後のトークショーのゲストは、田亀源五郎先生!!
立ち見も出る大盛況!
@渋谷ユーロスペース

この作品、なんと、
「ジョン・ウォーターズ監督が選ぶ2017年のベスト映画10本」にランクイン!ひゃっほ~!

当日は遠方よりいらしたマチルダさんとご一緒出来、楽しかったです。


レザージャケットに身を包んだ筋骨隆々男子たちのドローイングで知られる“トム・オブ・フィンランド”の半生を描く。
国の恥とまで呼ばれた彼が如何にして世界中からの名声を得たのか。

トム・オブ・フィンランドの作品は、こんなかんじ。







帰還兵トゥコ・ラークソネンは、戦争が終わってもそのトラウマから抜け出せずにいた。
気晴らしにハッテン場に行くと、警察の容赦ない取り締まりに会う。
ようやく広告会社に就職したが、抑圧された自身のリビドーを昇華させ、イマジネーションを画として描き始める。

この時代の多くの国と同じように、フィンランドも”同性愛”=犯罪だったのね。
後から考えると、この”抑圧”こそが、トム・オブ・フィンランド誕生の源と思われ。
何もかもが自由だったら、これらのアート作品は生まれなかったでありましょう。

ある日、バイカーからレザーに目覚める。
tom07.jpg

そこから作品にレザーを取り入れるようになる。


↓ 彼はトゥコの理想の男KAKE=トゥコのファンタジー
tom01_20180213222448379.jpg

思えばいつの日からか、レザーのハードゲイはゲイのアイコンとなったな。


そして、ハッテン場で出会ったヴェリ(通称ニパ)と再会。
当初はトゥコの妹もヴェリにラブで、どうなっちゃうのかとハラハラドキドキ
tom10.jpg


やがてトゥコとヴェリは一緒に暮らすようになる。

tom02_201802132224499f5.jpg


ヴェリ役 Lauri Tilkanen がビューチホー!
tom05.jpg


充実した生活だったが、自分の作品を発表したいという思いが募る。
国内では無理とわかったトゥコは、海外にその場を見出す。
アメリカの雑誌に投稿という形で作品を送る。
その際、Touko Laaksonenをシンプルな“Tom”に変えた。
「Physique Pictorial』誌の出版人は、それに封筒の住所から“Tom of Finland”とした。
以降この名を名乗る。

雑誌に掲載されるようになり、アメリカでの評価が高まる。
やがて、彼の熱烈なファン、ダグから連絡をもらいアメリカを訪れたトゥコは、多くのファンに驚くのだった。
以降ダグはトム・オブ・フィンランドのビジネスパートナーとなる。

tom08.jpg


ダグはスポーツジムでずーっと気になっていたジャックに声をかける。
ジャックはロッカーに自分と同じ、トム・オブ・フィンランドの画を貼っていたのだった。
というエピソードもイイネ!

ダグのパートナー、ジャック(左)はなかなかチャーミング~☆
tom11.jpg


彼の作品はゲイたちの夢と希望となり、世界各国のアートに影響を与えた。
本国フィンランドでは、2014年に記念切手も発行された。
また、2014年に議会が同性婚を認める法案を承認。2017年3月1日から施行された。

tom03_201802132224515ee.jpg


リアルの トム・オブ・フィンランド
tom09.jpg

この作品は今年のアカデミー賞外国語映画部門フィンランド代表です。

===
上映終了後、田亀源五郎先生登壇!

tom12.jpg


田亀先生はいち早く日本にトム・オブ・フィンランドを紹介した人だった。
なので、トム・オブ・フィンランドについてはめちゃくちゃ詳しい。
LAの TOM OF FINLAND FOUNDATION にも訪れたことあり。
見終わっての感想は、
「とてもきれいに描かれていた。ここまできれいじゃなくても(笑)」
田亀先生によると、映画は概ね事実通りに描かれていたそうで、先生からいくつか補足説明があった。
ビジネスパートナーのダグは映画上のキャラクターで、実際は違う名前でもっと男前(笑)カレシのジャックの方に近い。

トゥコが投稿した「Physique Pictorial』はスポーツ誌。アメリカでもこの当時は大っぴらにゲイマガジンは発行できなかった。なのでスポーツ誌という体裁で、男性のグラビア写真などを掲載していた。はた目にはわからないけれど、見る人が見ればわかるものだった。
出版人ボブ・マイザーは自身もホモエロティックアートの著名なフォトグラファーでもある。

映画の中の、LAのトムの家(プール付きの!)はおそらく実際の家(現在はTOM OF FINLAND FOUNDATION)でロケをしたか、もしくはそれに似せたものと思われる。
トムはロバート・メイプルソープとも親交があり、彼が撮ったポートレイトもある。
という、ためになって楽しいトークでした。
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● COMMENT ●

イラストに似た俳優

チロルさん、こんにちは。「お久」(おひさ)と言うべきでしょうか。
トム・オブ・フィンランドですか。ゲイ的嗜好のど真ん中の画家さんですね。
トム・オブ・フィンランドというとこの俳優を思い出すんです。Chris Carmackという、映画俳優というよりテレビ俳優ですかね。こんな人なんですが(「Nashville - Will and Gunnar - Anymore」(https://www.youtube.com/watch?v=QAcdXRpa3IE))、この人、トム・オブ・フィンランドが描いたイラストの男に感じが似ていると思ったのです。もっと体に厚みがあれば、そっくりなんですがね。
「Nashville」は、アメリカのABC系のテレビの連ドラのようで、アメリカのカントリーミュージック界の内幕もののドラマのようですが、Chris Carmackはその中でゲイを隠している歌手Will Lexingtonを演じているのだと思います。旧友のGunnar Scott(彼女と一緒に暮らしている)のことをひそかに思っているのだが、思い余ってキスをするが不首尾に終わってしまうというシーンのファンビデオです。アップされた男の方は歌詞では「I can't love you anymore」となっているのを「I can't hide my same sex love anymore」と読み替えて、いい考えだと思うと言っておられますが、それはかなり強引な読み替えではと思います。
ところで、ジェームズ・フランコが出演しているというロバート・メープルソープの伝記映画はどうなったんでしょうかね。ジェームズ・フランコはメープルソープを演じたんでしょうか、それとも晩年のパトロンだった、画商でキュレーターの裕福でハンサムなゲイの中年男性サム・ワグスタッフを演じたんでしょうかね。この映画も気になります。
では、また。

■フロイントさん

こんにちはァ。
> トム・オブ・フィンランドというとこの俳優を思い出すんです。
Chris Carmack もっと体に厚みがあれば、そっくりなんですがね。
ほおう。なるほど~
またおもしろい動画のご紹介、ありがとうございます。
フロイントさん的 ”Tom's man”は、クリスなんですね。
きっと人それぞれに、自分の”Tom's man”がいるんだろうな、などと思いました。
ソファーに並んで座ってるシーン、たまらんです。
思い余って行動に出ちゃったんですね。むうぅぅ しょっぱいです。
> ところで、ジェームズ・フランコが出演しているというロバート・メープルソープの伝記映画はどうなったんでしょうかね。
そんなプランがあったとですか?!
IMDb に行ってみたところ、それらしい予定は見つけられなかった・・・。
この人は売れっ子で、2019年の映画まで出ていたけれど。
どこかでpending になっているのかな?
この映画に関しては、ナリチュウ(成り行きが注目される)ってことで。
見たいなあ。
ジェームズ・フランコはほんと、ゲイ役をよく演じる俳優ですね。
「MILK」[HOWL]などなど4作くらい?

主役が交代した?

チロルさん、ごめん。
どうもメイプルソープの映画は、企画はあるんですが、主役が代わっているようです。映画.com のニュースによると、イギリスの俳優マット・スミスさんが演じて若いころ彼と同棲していたパティ・スミス役をゾージア・マメットがえんじるそうです。2016年のニュースでした(「写真家ロバート・メイプルソープの伝記映画製作へ 主演にマット・スミス」)。
取り急ぎ訂正です。失礼しました。

■フロイントさん

追加情報ありがとうございます。
出てた、出てた~!
Mapplethorpe (2018)
http://www.imdb.com/title/tt1389098/?ref_=nm_flmg_act_2
もう post-production に入ってるから、だいじょぶそうですね。
マット・スミスの方が合ってる。
ワグスタッフの John Benjamin Hickey もおっさん感があっていいかんじ。
公開が楽しみです。(とりあえず全米公開で)

ワグスタッフの横顔

チロルさん、こんばんは。連続投稿をお許しあれ。
現実のサム・ワグスタッフはこんな感じ(見た目)の人でした(「Black, White + Grey, a portrait of Wagstaff & Mapplethorpe」(https://www.youtube.com/watch?v=iB4x-uyb8rE))3番目のシーンに出ている中年男性が彼ですね(ちなみに2番目の女性がパンクロッカーのパティ・スミスです)。このドキュメンタリーの予告編を観ていると、サム・ワグスタッフはもう中年なんですが、とても「坊ちゃん」感の強い人だなあと思いました。多分お金の苦労をしたことがなく、両親に愛されて育ったお坊ちゃん。趣味と愛だけに苦労すればよかったというような……。彼に比べるとメイプルソープは苦労人の感じが出ています。
サムは多分男女両方から愛されたんじゃないでしょうか。裕福だったわけだし。
このドキュメンタリーは日本でも公開されたみたいなんですが、全然知りませんでした。
では、失礼します。

■フロイントさん

こんにちはァ
> このドキュメンタリーは日本でも公開されたみたいなんですが、全然知りませんでした。
そうなんです。2009年に公開されています。
拙ブログの記事はこちら。
http://agorass424.blog43.fc2.com/blog-entry-319.html

■フロイントさん

手元に切り抜きを発見したんですが、
2012年10月時点で
――ウィリアム・フリードキンの「クルージング」を
ジェームズ・フランコが”ニューバージョン”として
製作&主演することになった。
”ゲイのアートムービー”つうことで、
けっこー楽しみにしてたんすが、ぽしゃったみたいですね。
監督はゲイリー・マシューズということでしたが、
今見たらまっさら
http://www.imdb.com/name/nm1953841/?ref_=nv_sr_1
(ゲイの生活を追ったドキュメンタリ「In Their Room」で注目を集めたそうですが未見)

こんばんは!

ナンシー☆チロさん、こんばんは。
ずーとPC触っていなかったのですが、今日ようやく2月の東京行の記事を書いたのでやってきました。
その節はいろいろとどうもありがとうございました!
腐映画(^^♪の話をたくさんできる、シアワセ!本当に楽しかったです。
トム・オブ・フィンランドの名前は知らなかったけど、イラストは見たことあって、ちょっとコミカルな感じのイラストだったので、背景にこんな重い話があるとは思いませんでした。この先また観る機会があったらまた観たい映画でした。
では、またお邪魔させてくださいね。

■マチルダさん

こんにちはァ
こちらこそ、先日はありがとうございました。
とっても楽しかったで~す。
また近いうちにお目にかかれますように(絶対!)

インテリア、レザーバーについて

チロルさん、こんにちは。
>「2012年10月時点で
――ウィリアム・フリードキンの「クルージング」を
ジェームズ・フランコが”ニューバージョン”として
製作&主演することになった。」という件ですが、「クルージング」を制作した際に18歳未満は観られないX指定(成人映画指定)を避けるために監督やプロデューサーが協議してゲイの性的シーンを40分カットしたんだそうですが、その40分を復元してみようという試みだそうで、ジェームズ・フランコは監督・出演だということです(主演ではない)。映画祭公開はされていますね。情報源はシネマ・トゥデイの記事です(「ジェームズ・フランコが失われたゲイSMシーンを再現!- 第27回ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭 2013年3月18日」(https://www.cinematoday.jp/news/N0051265))。
田亀源五郎さんのマンガ原作のドラマ「弟の夫」(ゲイである双子の弟がカナダで同性婚をしていたが、弟が急死したのでその同性婚をしていたカナダ人の髭づらの巨漢の男が双子の兄を訪ねて東京にやってくるのだが……というストーリーの3話連続のNHK-BSのドラマは明日の晩が最終回ですね)というのもあります(一応予告編です。でもNHKがアップしているのではないから悪いのかな。そう思ったら削除してください。「( Eng Sub ) 弟の夫 Otouto no Otto My Brother's Husband 2018 Trailer ( Eng Sub by Kiyoshi Ryota ◕‿◕ ) 」(https://www.youtube.com/watch?v=WXz0EnU99m4&t=6s)。予告編を観る限り色っぽいシーンはないですね。NHKのドラマですから。元力士の把瑠都さんが役者として出演しています。
長くなったので、この辺で失礼します。


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